Art-Laboratory

ドイツ・ハーゲン歌劇場第一コンサートマスター、景山昌太郎が中心となり、主にソロや室内楽のコンサートを企画する、Art-Laboratory。

 

現在、日本で『音楽の捧げもの』、ドイツで『Promenade Classics』のコンサートシリーズを企画する他、著名な音楽家、教授陣を招き、マスタークラスなども開催している。

 

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 歌劇場オーケストラという環境で活動していると、常に様々な人々と共に音楽を作り上げていきます。通常編成のオーケストラ以外にも、サクソフォンやアコーディオンのような特殊楽器、多くの歌手たちやバレエダンサーたち。いくつもの作品を、これら多くの人々と、それも短期間のうちに仕上げていく環境は、私に刺激を与えてくれます。

 

 しかしその反面、時にそのあまりの巨大さから音や音楽、作品に対する感覚が鈍くなってきてしまうことがあります。私にとって室内楽という存在は、そのような大音響から離れることによって自分をリフレッシュさせ、また他の奏者と密に対話できるので、耳や感覚を豊かにしてくれるのです。

 

 そのようなことから、普段のオーケストラ活動の中で共演してきた様々な楽器を、毎回異なる編成で組み合わせる室内楽シリーズを始めてみたいと思い立ちました。また楽器に限らず、歌手や舞踏家なども招聘できたらと考えております。

 

 

 ちなみに「音楽の捧げもの」というタイトルは、ヨハン・セバスティアン・バッハが作曲した、全16楽章からなる作品集の名です。この作品集はそのうち12の楽章に楽器指定がなく、編成はそれぞれの奏者の裁量に委ねられています。どの楽器で奏しても良い。これはシリーズのコンセプトに合うと考え、タイトルに据えることにしました。

 

 多くの可能性を秘めた室内楽シリーズ「音楽の捧げもの」、お楽しみください。

 

景山昌太郎

2017年7月3日 ドイツ・デュッセルドルフにて